「ブルックリンスタイル ダサい」「男前インテリア ダサい」
そう検索してこのページに来た方が多いと思います。先に、いちばん答えにくいところから書きます。
流行としては、もう終わっています。 これは事実なので、認めます。
そのうえで——私は5年前にインダストリアルで内装をつくり、いまもその家に住んでいて、気に入っています。
この2つは、矛盾しません。 理由を書きます。
2021年に中古マンションを買って、スケルトンからフルリノベーションしました。
天井のコンクリートを現しにして、室内窓の木枠を黒く塗り、配管を塗装して見せています。インダストリアルと呼ばれる方向です。
5年住んだいま、その判断がどうだったかを書きます。
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結論:ダサくなるのは、スタイルのせいではありません
先に書きます。
- 流行としては、2010年代がピーク。すでに過ぎています(事実です)
- ただし「ダサい」と言われる原因は、スタイルそのものではありません
- 原因はフェイクの使い方と、なぜそれを選んだかのほうにあります
- 流行だから選んだものは、流行が終われば古くなります
- 好きで選んだものは、古くなりようがありません
5年たった我が家で、いちばん確かに言えるのはこれです。
素材でつくった部分は、古びていません。
まず、事実から。流行は終わっています
認めたうえで話さないと、この記事は嘘になります。

| 時期 | 何が起きたか |
|---|---|
| 2000年代 | ニューヨーク・ブルックリンのカルチャーとして注目される |
| 2010年代 | 日本でも一気に広がる。「男前インテリア」という言葉も生まれる |
| 2018年ごろ | 「メインストリームになり、そして終焉に近い」と評されるようになる |
| 2026年 | トレンドは温もり・個性・ノスタルジーへ。白やパステルが中心 |
いま主流とされているのは、真逆の方向です。 温かみ、自然の質感、明るい色。
つまり「ダサい」と検索される理由には、ちゃんと根拠があります。
トルテここをごまかす記事が多いと思います。
「いまも人気です!」と書けば売りやすいですが、それは嘘です。
流行としては終わっている。そこから話を始めます。
それでも、5年たって古びていません
流行が終わったのに、なぜ古びないのか。
理由を考えたら、はっきりしました。我が家のインダストリアルは、素材でできているからです。


古びなかったもの(我が家で実際に5年たったもの)
| Item | コメント |
|---|---|
| 躯体のコンクリートを現した天井 | コンクリートに流行はありません |
| 無垢材のフローリング | 傷は増えましたが、古びてはいません |
| 黒く塗った室内窓の木枠 | 黒は流行に左右されにくい色でした |
| 白く塗装した配管とダクト | 機能があるものなので、飾りに見えません |
| 大学生のときに買った椅子 | 20年以上たっています |
共通しているのは、どれも「本物の素材」だということです。
コンクリートは、10年たってもコンクリートです。
無垢材も、鉄も、塗装した木も同じです。「これは何年のトレンド」という属性を持っていません。
流行が乗るのは、素材ではなく「記号」のほうです。
「ダサい」と言われるのは、たぶんこの3つのとき


① フェイクを、面で使ったとき
レンガ「風」の壁紙を一面に貼る。木目「風」のシートを床全体に敷く。
フェイクそのものが悪いわけではありません。
我が家にも、フェイクはあります。DIYで作ったローテーブルの脚は、アイアン塗装です。 鉄ではなく、鉄に見せる塗料を塗った木材です。
問題は、面積です。
小さく使えばアクセントになりますが、壁一面・床全面のように大きく使うほど、作り物であることが目立ちます。


② 雑貨で「それっぽさ」を足したとき
英字ロゴの入った箱、ブリキ看板、アルファベットのオブジェ、有孔ボードに小物をびっしり。
素材でつくった空間に、記号を足す必要はありません。
むしろ、記号だけで空間をつくろうとすると、**「インダストリアル風のコーナー」**になります。
③ 流行だから選んだとき
これがいちばん大きいと思います。
「いま流行っているから」で選んだものは、流行が終われば古くなります。当たり前です。
逆に、好きで選んだものは、古くなりようがありません。 流行は終わりますが、自分の好みは終わらないからです。
「本物かどうか」と「なぜ選んだか」の問題です。
同じ「インダストリアル」でも、素材でつくったものと、記号を並べたものは、5年後にまったく違うものになります。
そもそも、3つの言葉は何が違うのか
調べました。結論から言うと、厳密な定義はありません。


| 言葉 | 何を指しているか | 由来 |
|---|---|---|
| インダストリアル | デザインの性質 | 工業製品の機能美を室内に持ち込んだもの |
| ブルックリンスタイル | 場所と年代 | ニューヨークの一地区。倉庫街の空気が由来 |
| 男前インテリア | 日本での呼び名 | 上の雰囲気を持つ家具・雑貨をまとめた言い方 |
3つとも、指している雰囲気はほぼ同じです。
むき出しの素材、黒やこげ茶、金属と木、古びた質感。同じものを、違う角度から呼んでいるだけです。



いちばん混乱したのが、「男前インテリア(ブルックリン風)」「男前インテリア(インダストリアル風)」という表記でした。
日本の呼び名の中に、地名が入れ子になっている。
もう、整理されていません。
だから、名前を当てにいく必要はありません
「これはインダストリアルなのか、ブルックリンなのか」——答えは出ません。 定義がないからです。
スタイル名は、正解を当てるものではありません。 設計士さんや家族に、好みを伝えるための共通語です。
「この写真が好き」と伝えるほうが、よほど正確に伝わります。
私が「統一感」の呪いで失った時間
リノベの設計を進めていたとき、私は設計士さんに「インダストリアルな雰囲気が好きです」と伝えました。
好みの部屋の写真をピックアップして持っていったのですが——あとで見返したら、インダストリアルじゃないものが混ざっていました。
北欧のものも、モダンのものもありました。まったく統一されていませんでした。
それでも、家はちゃんとできました。
いちばん悩んだのは、椅子でした
大学生のときにアルバイト代で買った、EAMES(イームズ)のシェルチェアがあります。
新居はインダストリアルで進めているのに、北欧色の強いこの椅子を使っていいのか。
ずいぶん悩みました。手放すことまで考えました。
結局、そのまま使うことにしました。 決めた瞬間、驚くほどスッキリしたのを覚えています。
浮いていません。
むしろ、それが我が家でいちばん長く使っているものです。
「統一感」という言葉に、勝手に縛られていました。
好きなものを置くと、勝手に統一感が出ます
当たり前の話でした。 好みは、一人の中で一貫しているからです。
「ブルックリンか、インダストリアルか」で悩んでいた時間は、何も生んでいませんでした。
その時間を、素材を選ぶことに使えばよかったと思っています。
いま同じ家をつくるなら、どうするか
5年たったいま、同じ方向でつくるとしたら、こう考えます。
① 全面をダークにしない
黒やこげ茶で全部を固めると、重くなりますし、流行の影響も受けやすくなります。
我が家は、天井のコンクリートと配管を白く塗って、抜けをつくりました。結果的に、これが良かったと思っています。
② フェイクは、小さく使う
前述のとおり、面積が大きいほど作り物に見えます。
「一面だけ」ではなく「一部だけ」が、5年後の感想です。
③ 照明で決まります
これがいちばん大きいかもしれません。
インダストリアルの空気は、素材と照明でできています。家具や雑貨ではありません。
我が家では、棚にLEDテープライトを仕込んで間接照明にしています。光源を見せずに、素材だけを照らすやり方です。


そして電球の色。ここを間違えると、どんな内装も台無しになります。


よくある質問
- ブルックリンスタイルは、もうダサいですか?
-
流行としては終わっています。 2010年代がピークで、2026年のトレンドは温もりや明るい色が中心です。ただし、流行と好みは別のものです。好きで選んだなら、流行が終わっても困りません。
- 男前インテリアとインダストリアルは違うものですか?
-
厳密な定義はありません。 インダストリアルは「デザインの性質」、ブルックリンは「場所と年代」、男前インテリアは「日本での呼び名」——同じ雰囲気を、違う角度から呼んでいるだけです。「男前インテリア(インダストリアル風)」という表記まであります。
- スタイルは統一したほうがいいですか?
-
無理に統一する必要はないと思っています。 私は北欧の椅子をインダストリアルの家で5年使っていますが、浮いていません。好きなものを選んでいれば、勝手に統一感は出ます。
- どうすればダサくならないですか?
-
フェイクを面で使わないことと、流行だからという理由で選ばないこと。この2つだと思います。素材でつくった部分は、5年たっても古びていません
- 賃貸でもできますか?
-
できますが、面の扱いに注意してください。 貼ってはがせる壁紙を一面に使うと、まさに「フェイクを面で使う」状態になります。照明と、小さめの家具から始めるほうが失敗しにくいと思います。
- リノベでインダストリアルにする場合、どこから決めますか?
-
写真を集めることからです。 私はスタイル名を伝えましたが、実際に役に立ったのは「この写真が好き」という具体的なイメージのほうでした。
まとめ


- 流行としては、終わっています。 事実なので認めます
- でも「ダサい」の原因は、そこではありません
- 3つの言葉に、厳密な定義はありません
- スタイル名は、伝えるための道具です
- 素材でつくった部分は、古びません
- 好きで選んだものは、古くなりようがありません
ダサいかどうかを、他人に決めさせないでください。
決めるのは、住む人だけで足ります。
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