- 躯体現しの最大の魅力は天井が高く(+20cm前後)・広く見えること、コンクリ×木でオシャレなこと
- 弱点は断熱・結露カビ・防音。対策とセットで検討する
- 白塗装にすると明るく清潔になり、質感は残る(黒アクセントが映える)
- 白塗装(AEP)の費用は約2,000円/㎡。5年住んで変色も気にならない
こんにちは。中古マンションをフルリノベしたトルテです。
おしゃれなカフェでよく見る、コンクリート打ちっぱなしの天井。これは「躯体現し(くたいあらわし)」と呼ばれ、リノベで人気の仕上げです。
我が家も、リビングの天井を躯体現しにし、そこに白い塗装を施しました。この記事では、躯体現しのメリット・デメリットと、白塗装で何が変わるか、費用はいくらかを、5年住んだ今の本音で解説します。
トルテ先に言っておきます。カフェで見た勢いだけで躯体現しを採用するのは危険です。意外とデメリットが大きいので、しっかり理解してから選びましょう。




【ステマ規制対策】本ページにはアフィリエイト内容が含まれています。
躯体現し(コンクリ現し)とは?
躯体(くたい)とは、建物を支える骨組みの部分。マンションでは、分厚いコンクリートの天井・壁・柱・梁がこれにあたります。
通常は、躯体を覆うように天井や壁を作り、壁紙を貼ります。躯体現しは、その名のとおり躯体(コンクリート)をそのまま見せる仕上げです。配線やダクトもむき出しになるので、「無機質」「クール」「無骨」な印象になります。
インダストリアルなテイストと相性が良いのはもちろん、ナチュラルテイストとも好相性です。コンクリートのクールさのそばに木製家具を置くと、木の暖かさが際立ちます。
躯体現しのメリット・デメリット


メリット
- ① 天井を高くできる:通常は躯体の10〜20cm下に天井を作りますが、躯体現しならそれがない分、天井が高くなります。我が家は床〜天井を260cmにできました(一般的なマンションは220〜240cm程度)。
- ② コンクリ×木でオシャレ度が上がる:無機質なコンクリートと木製家具の相性は抜群です。
- ③ 部屋に奥行き・抜けが出る:天井が高くなり、質感の違いから、部屋が広く感じられます。
デメリット(意外と大きい)
- ① 断熱性が下がる:躯体と天井の間に断熱材を仕込めないので、断熱性は低くなります。
- ② 結露・カビが出やすい:コンクリートは外気温の影響を受けやすく、温度差で結露が発生し、放置するとカビの原因に。特に最上階は要注意です。
- ③ 防音性が下がる:上階からの音が伝わりやすくなります。
- ④ 状態が悪いと”汚く”見える:コンクリートの傷や汚れがそのまま出ます。おしゃれどころか不気味になることも。
- ⑤ 解体するまで状態が読めない:躯体の状態は、解体してみないと分かりません。
我が家では、解体したら躯体に薄緑色の断熱フォーム(厚み2〜3cm)が一部吹き付けられていました。躯体現しにしたい場所にこれがあると、削り取る作業=追加費用が発生します。さらに、天井には黄色や緑のカラフルな治具のポッチが散見され、クールどころかポップな印象に(笑)。
このように、フルスケルトンは解体して初めて分かることが多く、その場で判断を求められます。だからこそ、フィーリングの合うリノベ会社選びが大切です。
写真:IMG_1236.jpg(断熱ウレタンフォーム)/IMG_1266-1.jpg(カラフルな治具のついた天井躯体)






5年住んで、結露・カビはどうだったか
正直に言うと、記事を最初に書いたのは入居3か月の頃で、「冬の結露はこれから」と書いていました。5年住んだ今、報告します。
深刻な結露・カビの問題は出ていません。我が家は十数階建ての中層階で風通しが良いこと、そしてサーキュレーターで空気を循環させていることが効いているのだと思います。躯体現しの断熱・結露の弱点は、空気を動かす対策で、かなり軽減できるというのが実感です。


躯体現しを「白塗装」にすると、こう変わる
我が家は、躯体現しの天井を白く塗装しました。使ったのはAEP塗装(アクリルエマルジョンペイント)という水系塗料で、2度塗りです。躯体現しであることは変わらないので、基本のメリデメは同じですが、白く塗ることで変わる点があります。






白塗装のメリット
- ① 清潔感が出て、明るくなる:グレーのくすみが消え、白の清潔感が出ます。白は光を反射するので、部屋も明るくなります。
- ② 天井が高く・広く感じる:薄暗さが消えることで、体感の圧迫感が減ります。
- ③ コンクリの状態を気にしなくていい:白塗装前提なら、「解体後にどんな状態でも大丈夫」という安心感があります(カラフルな治具も隠せます)。
- ④ 黒アクセントが映える:我が家は黒・グレーをアクセントに使っていて、白塗装の白と黒のコントラストが際立ちます。室内窓のフレームを黒にしたのは大正解でした。
白塗装のデメリット
- ① 塗装費用が追加される:我が家の場合、平米あたり約2,000円でした。70㎡塗装しても約14万円。天井が高く・広く感じられる効果を考えれば、コストメリットは高いと感じています。
- ② 経年劣化による変色の可能性:塗料は年々進化していますが、変色は起こり得ると考えておくのが無難です。ただし、5年住んだ今、目立つ変色は気になっていません。 AEP塗装は比較的簡単なので、気になれば自分で塗り直すこともできます。



グレーの躯体現しも素敵ですが、「解体後の状態が読めない不安」を消せるという意味でも、白塗装はおすすめです。クールさは少し弱まりますが、清潔感と明るさ、黒の映えを取れます。
躯体現しは「対策」とセットで考える
躯体現しは、天井が高く・広く見える最高の仕上げです。でも、断熱・結露・防音という弱点があります。この弱点を理解して、対策とセットで検討するのが後悔しないコツです。
- 断熱・結露:断熱材を残せる範囲は残す/サーキュレーターで空気を循環させる
- 状態の不安:白塗装やモルタル左官仕上げを前提にしておく
- 防音:気になる部屋は躯体現しにしない、という選択も
こうした判断は、解体現場で臨機応変に求められます。信頼できるリノベ会社と一緒に決めていくことが、躯体現しを成功させる鍵です。
この躯体現しを入れたフルリノベの費用や、間取りの全体像も公開しています。






よくある質問
- 躯体現しのデメリットは?
-
断熱性・防音性が下がること、結露・カビが出やすいこと、コンクリの状態が悪いと汚く見えること、解体するまで状態が読めないことです。
- 躯体現しで天井はどれくらい高くなりますか?
-
通常の天井を作らない分、10〜20cm前後高くできます。我が家は床〜天井を260cmにできました。
- 結露やカビは実際どうでしたか?
-
我が家は5年住んで深刻な問題は出ていません。中層階で風通しが良いことと、サーキュレーターで空気を循環させていることが効いていると思います。
- 白塗装のメリットは?
-
清潔感が出て明るくなること、体感で天井が高く・広く感じること、コンクリの状態を気にしなくてよくなること、黒アクセントが映えることです。
- 白塗装の費用はいくらですか?
-
我が家はAEP塗装で約2,000円/㎡でした。70㎡で約14万円です。(金額は施工先・時期で変わります)
- 最上階でも躯体現しにできますか?
-
できますが、外気温の影響を最も受けるためおすすめしにくいです。結露・断熱の対策を特にしっかり検討してください。
まとめ


- 天井が高く・広く見えるのが最大の魅力。コンクリ×木でオシャレ度も上がる
- 断熱・結露・防音は弱点。対策とセットで検討する
- 状態は解体してみないと分からない。汚ければ白塗装やモルタルで対応
- 白塗装は明るく清潔+黒が映える。質感は残しつつ薄暗さを解消
- 白塗装は約2,000円/㎡(我が家の例)。5年住んで変色も気にならない
躯体現しは、勢いだけで採用すると後悔します。でも、弱点を理解して対策すれば、これ以上ない開放的な天井になります。我が家は白塗装にして、5年経った今も大満足です。
こうした仕上げを実現できるかは、リノベ会社の提案力しだいでもあります。会社選びも大切に。
リノベ・住まい探し、何から始める?
まだ迷っているなら、中立の窓口でプロに無料相談。予算・進め方・会社紹介まで。
住まいの窓口に無料相談 ▶会社を絞れてきたら、気になるワンストップ会社に無料で資料請求・比較。
あわせて読みたい(内部リンク)










