- AI査定と訪問査定は、まったく別のものだという話
- 実際にやってみた流れと、そのあと何が起きたか
- AI査定でわかること・わからないこと
- 売る予定がなくても役に立つ3つの使い道
- 5年後にもう一度やってみて、思ったこと
こんにちは。中古マンションを買ってフルスケルトンリノベし、5年暮らしているトルテです。
我が家のポストには、「マンションを売りませんか?」というチラシがしょっちゅう入っています。売る気はまったくないのですが、あれを見るたびに、ひとつ気になっていました。
「そもそも、うちの家っていくらなんだろう」
そこで、インターネットで完結する「AI査定」を実際にやってみました。この記事は、そのときの記録と、5年経ってもう一度やってみた結果です。
トルテ先に、いちばん大事なことを書きます。
AI査定で出てくる金額は、「売れる値段」ではありません。
これは「相場の目安」です。ここを取り違えると、判断を誤ります。私も最初、少し勘違いしていました。
私が使ったのはRENOSY(リノシー)のAI査定です。実際に自分の家で申し込んで、結果を受け取りました。
なお、以前このサービスと広告契約がありましたが、現在は終了しています。 つまりこの記事から申し込まれても、私に報酬は入りません。
紹介したいから書いているのではなく、やってみて分かったことがあるから書いています。
AI査定と訪問査定は、別のものです
まず、ここを整理しておきます。同じ「査定」という言葉でも、中身が違います。


AI査定(机上査定)
- 家に来ません
- 数分〜数日で結果が出ます
- 過去の取引データをもとに機械が算出します
- 室内の状態は見ていません
- 気軽に試せます
訪問査定
- 実際に見に来ます
- 日程調整が必要です
- 担当者が現地で判断します
- 室内の状態も反映されます
- 売却前提の話になります
AI査定は「相場を知る」ためのもの。 売る金額を決める段階では、訪問査定が前提になります。
逆に言えば——売る気がない段階で試せるのは、AI査定だけです。私が使ったのもそういう理由でした。
実際にやってみた流れ
拍子抜けするほど簡単でした。


住所・面積・間取り・築年数など。手元の書類を見ながら数分で終わります。
メールアドレスと電話番号。ここは避けられません。
金額が「幅」で提示されます。ピンポイントの数字ではありません。
営業の連絡は来る前提で申し込んでください。
正直に書きます:連絡は来ます
無料のサービスですが、タダで教えてくれるわけではありません。
査定を出す側にとっては、売却を考えている人のリストを得るのが目的です。だからその後、メールや電話での連絡があります。
これは不誠実だという話ではなく、仕組みの話です。無理な勧誘という印象ではありませんでしたが、「連絡が来ること」まで含めて無料の意味だと理解しておいたほうがいいと思います。



「売る気はないのですが、相場が知りたくて」と正直に伝えれば、話は早いです。
隠して申し込むほうが、かえってお互いに手間がかかります。
結果:購入時を上回る査定額が出ました
出てきた金額については、具体的な数字は公開しません。
我が家は物件の購入価格も総額も非公開にしているので、査定額を書くとそこから逆算されてしまいます。ご了承ください。
書けることは、これだけです。
購入したときの価格を上回る査定額が出ました。
そして——5年経った2026年に、もう一度確認してみました。 傾向は変わっていませんでした。
繰り返しますが、査定額は売却価格ではありません。
実際に売るとなれば、仲介手数料・登記費用・引っ越し費用・税金などがかかります。そして何より、その金額で買う人が現れるかどうかは別の話です。
紙の上の数字だと思ってください。私もそう受け取っています。


AI査定でわかること・わからないこと
やってみていちばん学んだのは、ここでした。


わかること
- 近隣の取引にもとづく相場のレンジ
- 立地と築年数の評価
- 時間が経ってどう動いたか
- 「いま売り時か」の大まかな空気
わからないこと
- 実際に売れる金額
- 室内の状態・リノベの内容
- 買い手の事情とタイミング
- 売るときにかかる費用
いちばん重要な気づき:リノベは査定に反映されていません
これは我が家の実感です。
AI査定は室内を見ていません。 過去の取引データと、立地・築年数・面積から算出しています。
つまり——1,300万円かけたフルスケルトンリノベは、この数字にほとんど反映されていないと考えられます。



これを知ったとき、少しがっかりするかと思いました。でも実際は逆でした。
リノベを抜きにしても、購入時を上回る評価だったということです。つまり数字を支えているのは立地と建物と管理。私たちが物件選びで優先したのは、まさにそこでした。
リノベは、資産価値のためにやったわけではありません。暮らしのためにやったんです。 その切り分けが、はっきりしました。




それでも、AI査定が役に立つ3つの場面
「売れる金額が分からないなら、意味がないのでは」と思われるかもしれません。でも、使い道はあります。


① 自分の家の相場感を持てる
これが最大の効果でした。
ポストに入るチラシや、突然の電話に、いちいち動じなくなります。 「うちはだいたいこのあたり」という感覚があると、相手の言い値に引きずられません。
② お金の判断材料になる
住宅ローンの借り換えや繰上返済を考えるとき、いま自分がどういう状態にあるかを把握しておく必要があります。
家の評価額は、その前提のひとつです。


③ リノベの振り返りができる
前の章に書いたとおりです。「暮らしへの投資」と「資産価値」を切り分けて考えられるようになりました。
リノベにお金をかけるとき、「これは資産になるのか」と迷うことがあります。答えは「ほとんどならない」です。 でもそれが分かっていれば、迷わずに決められます。
5年経って、もう一度やってみて思ったこと
最初にやったのは購入した翌年でした。今回、5年住んだ状態で改めて確認してみました。
そして気づいたのは、数字そのものより、数字が動く理由のほうでした。
- 室内は5年ぶん使い込んでいますが、査定には関係ありません
- 動いていたのは、相場と、築年数の進み方
- つまり——自分でコントロールできる部分は、ほとんどない
売るときの評価は、買うときの選択でほぼ決まっているということです。
立地。管理状態。建物の規模。あとから変えられないものばかりです。
これは中古マンションを選ぶときの話とまったく同じで、内装は変えられるけれど、立地と管理は変えられない。それがそのまま数字に出ていました。


よくある質問
- AI査定の精度はどれくらいですか?
-
「精度」という言葉が合わないと思います。 AI査定が出すのは相場のレンジで、実際の売却価格を予測するものではありません。当たる・外れるで評価するものではないと考えています。
- 売る気がないのに申し込んでもいいですか?
-
申し込めます。 ただし営業の連絡は来ます。「売る予定はないが相場を知りたい」と正直に伝えるのがいちばんスムーズでした。
- リノベーションした分は査定に反映されますか?
-
AI査定(机上査定)では、ほぼ反映されないと考えられます。 室内を見ていないためです。リノベの内容を評価してほしい場合は、訪問査定が必要になります。
- 複数のサービスで査定を受けたほうがいいですか?
-
相場感をつかむ目的なら、複数のほうが幅が見えます。 ただし、そのぶん連絡先を渡す先が増えます。目的と手間のバランスで決めてください。
- 個人情報を入力するのが不安です
-
その感覚は正しいです。 電話番号を渡す前提のサービスなので、抵抗があるならやらないという選択も十分に合理的です。国土交通省が公開している成約価格の情報など、匿名で見られる相場データもあります。
- 査定額が下がっていたら、どうすればいいですか?
-
私にお答えできる領域ではありません。 売却の判断は、不動産会社や税務・法務の専門家にご相談ください。この記事は「相場を知る方法」の紹介にとどめています。
まとめ


- 出た金額は「売れる値段」ではありません。 相場の目安です
- 室内やリノベの内容は反映されていません。 机上査定なので、中は見ていません
- だから、効いているのは立地と管理です。 資産価値を決めているのはそこでした
- 購入時を上回る査定が出ました。 金額は書きませんが、そういう結果でした
- 連絡は来る前提で申し込んでください。 無料の理由はそこにあります
- 売る気がなくても、意味はあります。 基準を持てると判断が落ち着きます
我が家がリノベーションをしたのは、資産価値を上げるためではありません。 暮らしを良くするためでした。
それでも、いま自分の家がどう評価されているかを知っておくと、次の判断がしやすくなります。 借り換えを考えるときも、将来住み替えを考えるときも。
知っておくだけで十分です。 売る必要はありません。
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