壁掛けテレビにすると、テレビの下にコードが垂れません。
我が家はリノベーションのときに、電源もアンテナも、壁の中を通してもらいました。
5年たったいまも、テレビの下には何もありません。
ただ、決めるときに苦労したのは配線ではありませんでした。
高さです。

中古マンションを84㎡フルリノベーションして、5年住んでいます。
リビングの壁にSONYの55インチ有機ELテレビ(KJ-55A9G)を掛けていて、床から画面中央までの高さは950mmです。
この記事は、工事中に書いた記録を、5年後の視点で書き直したものです。
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結論
- 高さに、決まった正解はありません。 誰がどこに座るかで変わります
- 我が家は950mm。5年住んで、変えたいと思っていません
- 5年で、いちばん見る人が変わりました。 いまは子どもです
- 壁の中に5つ通しました(電源・アンテナ・LAN・HDMI通線口・録画用HDD)
- 位置決めは、テレビ大に切った新聞紙が効きました
- 決めるのは、壁の下地を打つ前です
- 空配管も入れてもらいました。 あとから配線を通し替えられます
テレビの高さに、決まった正解はありません

調べると「ソファーに座って見るなら1000mm前後」という目安がよく出てきます。
ただ、これはあくまで目安でした。
どこに座って見るかで、ちょうどいい高さは変わります。
我が家が950mmにした理由
賃貸に住んでいたときは、テレビ台に置いていました。
テレビ台の高さが350mm。床から画面の中央までが約800mm。
ソファーから見ると、少し目線が下がる感じがありました。
もう少し上がいい。
かといって、1000mmだと高すぎる気がしました。妻がリビングの床に座ることが多いからです。
間をとって、950mmにしました。
トルテ「一般的には1000mm」を、そのまま採用しなくてよかったと思っています。
我が家はソファーだけでなく、床に座って見ることも多いので。
5年住んで、どうだったか
変えたいと思ったことは、一度もありません。
ソファーから見ても、床に座って見ても、どちらでも無理な角度になりませんでした。
首が疲れるとか、見上げてつらいということもありません。
950mmが正解、という意味ではありません。 我が家の座り方に合っていた、というだけです。
5年たって、いちばん見る人が変わりました
いま、この家でいちばんテレビを見ているのは子どもです。
高さを決めたときに想定していたのは、私と妻でした。
でも5年経って、リビングで一番長くテレビの前にいるのは子どもになりました。
見上げてつらそうにしている様子はありません。
結果として、1000mmではなく950mmにしておいてよかったと思っています。
これは狙ったことではありません。妻が床に座るからという理由で下げた5センチが、たまたま合っていただけです。
誰が、どこに座ってテレビを見るか。
ソファーだけなら、少し高め。
床に座ることが多いなら、少し低め。
目安の数字より先に、こちらを決めてください。
そして——その「誰か」は、5年で変わることがあります。
我が家は、決めたときには想定していなかった人が、いちばんの視聴者になりました。
迷ったら、低いほうに寄せておく。
背の高い人は少し見下ろせば済みますが、低いほうからは見上げるしかありません。
図面の数字だけでは、決められませんでした


「950mm」と決めても、それが実際どう見えるのかは想像がつきませんでした。
そこで、現場に2つ持っていきました。


我が家は55インチ。実寸に合わせました。
SONYのSU-WL850。厚みと取り付け位置が分かります。
ソファーに座って、床に座って、両方から見ます。
ソファーがまだ入っていない場合は、ソファーの高さを事前に調べて相応の高さになるよう折り畳みチェアやアウトドア用の椅子に座って見ます。
「ここに下地を入れてください」という合図になります。
やってよかった、といまも思っています。
数字で見ていた950mmが、体感で確かめられました。
「思ったより高いな」「これくらいでいいな」が、その場で分かります。
ひとつだけ、反省があります
現場は、資材が立てかけてあって壁がほとんど見えませんでした。
いろんな部材が置いてあって、新聞紙を貼るスペースを作るところから始めることに。
現場はそういうものなので仕方がないのですが、「その日、壁の前が空いているか」を先に聞いておけばよかったと思っています。
【当時のメモ|2021年3月19日】
正直、もうちょっと整理しておいてくれよ!って思ったけど、
しょうがないよね。現場はこんなもん。
使った金具そのものについては、こちらに書きました。純正を選んだ理由と、5年使った寸法まわりの話です。


テレビの裏に、5つ出してもらいました
| 通したもの | 用途 |
|---|---|
| コンセント(電源) | テレビ本体の電源。これがないと壁掛けの意味が半減します |
| テレビアンテナ端子 | 地デジ・BS/CSの同軸 |
| LAN端子 | 有線でネットにつなぐため |
| HDMIなどの通線口 | レコーダーやゲーム機とつなぐ配線を通します |
| 録画用HDDのコード | 外付けHDDを、隠したまま置けるように |
結果として、テレビの下にコードが1本も垂れていません。
これは5年たっても、見るたびに気持ちがいいままです。
そして、空配管も入れてもらいました
配線を通しただけではありません。
壁の中に「空配管」(CD管などの空っぽの管)も一緒に通してもらいました。
これがあると、あとから配線を入れ替えられます。
管が入っていなければ、配線は壁の中に埋まったままです。新しい規格のケーブルに替えたくなっても、壁を開けるしかありません。
管さえ通っていれば、中身だけ入れ替えられる。
壁をふさぐ前にしかできないことなので、ここは入れておいてよかったと思っています。
これから工事する方は、設計の段階で聞いてみてください。
「壁の中に空配管を入れてもらえますか」
工事のついでなので、あとから壁を開けることを考えれば、はるかに安く済むはずです。


タイミングを逃すと、あとから変えられません


我が家がこの打ち合わせをしたのは、着工から36日目でした。
リビングの壁に、下地の木枠を打っている段階です。
壁は、この順番でふさがっていきます。
解体 → 電気配線 → 壁の下地 → 石膏ボード → 壁紙
下地を打ってしまうと、テレビを支える位置は変えられません。
石膏ボードが貼られたら、配線も通せません。
- テレビの機種と重さ(下地の入れ方が変わります)
- 画面中央の高さ(家族がどこに座るかで決めます)
- 壁の中に通したいもの(電源・アンテナ・LAN・HDMI・録画用HDDなど)
- 空配管を入れられるか(あとから配線を通し替えたい場合)
「テレビは壁掛けにします」だけでは足りません。
どこに、何を、いくつ、が要ります。
逆に言えば、下地さえ入っていれば、テレビを買うのは工事が終わってからでも間に合います。
我が家も、金具は先に手に入れましたが、高さの最終確認は現場でやりました。
よくある質問
- 壁掛けテレビの高さは、何mmが正解ですか?
-
決まった正解はありません。 誰がどこに座って見るかで変わります。よく言われるのは1000mm前後(ソファーに座る前提)ですが、我が家は床に座ることも多いので950mmにしました。 5年住んで、変えたいと思ったことはありません。
- 子どもがいる場合、高さはどう考えればいいですか?
-
我が家では、いまいちばんテレビを見ているのが子どもです。 950mmで、見上げてつらそうな様子はありません。ただ、これは狙って決めた高さではありませんでした。迷ったら低いほうに寄せておくと、対応できる幅が広くなると思います。 背の高い人は少し見下ろせば済みますが、低いほうからは見上げるしかないからです。
- 配線は、本当に全部隠せますか?
-
我が家はテレビの下にコードが1本も垂れていません。 電源・アンテナ・LAN・HDMIの通線口・録画用HDDのコードを、壁の中を通してテレビの裏に出してもらいました。ただしこれは工事で壁を開けているからできたことです。
- 壁の中に配管(CD管)は入れましたか?
-
入れてもらいました。 配線を通すだけでなく、空っぽの管も一緒に通してあります。これがあると、あとから配線を入れ替えられます。 管がなければ壁を開けるしかないので、壁をふさぐ前に頼んでおくことをおすすめします。
- いつまでに決めればいいですか?
-
壁の下地を打つ前です。 下地を打ってしまうとテレビを支える位置は変えられませんし、石膏ボードが貼られたら配線も通せません。我が家は着工36日目に現場で決めました。
- テレビは、工事前に買っておく必要がありますか?
-
機種と重さが決まっていれば、購入は工事後でも間に合います。 下地の入れ方が機種によって変わるので、「何を掛けるか」だけは先に決めてください。 我が家は金具を先に手に入れて、現場に持ち込みました。
- 位置決めのコツはありますか?
-
テレビと同じ大きさに切った新聞紙を、壁に貼ってみてください。 実寸で見ると「思ったより高い」がその場で分かります。金具の実物も持ち込むと、厚みぶんの飛び出し方まで確認できます。
- 賃貸でも壁掛けにできますか?
-
この記事は分譲マンションをフルリノベーションした話なので、賃貸については分かりません。 壁に穴を開けることになるため、まず貸主に確認してください。
まとめ


- 高さに、決まった正解はありません。 誰がどこに座るかで変わります
- 5年で、いちばん見る人が変わりました。 低めにしておいて正解でした
- 壁の中に5つ通しました。 テレビの下にコードが垂れていません
- 位置決めは、新聞紙が効きました
- 決めるのは、壁の下地を打つ前です
- 空配管も入れてもらいました。 あとから通し替えられます
壁掛けテレビは、テレビを買ってから考えることではありません。
壁の下地を打つ前に決めることです。
リノベーションの打ち合わせでは決めることが多すぎて、テレビの高さのような「あとで考えればいい」ことは後回しになりがちです。
でも、あとでは考えられません。
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我が家のリノベーション記録


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