- 相見積もりは何社が適切か
- 取り方の5ステップ(ここを外すと比較にならない)
- 金額以外に比べるべき項目
- 見積書の落とし穴と、依頼のマナー
こんにちは。中古マンションを買って84㎡をフルスケルトンリノベし、5年暮らしているトルテです。
リノベ会社を決めるとき、必ず出てくるのが「相見積もり(あいみつ)」。でも実際にやろうとすると、こんな疑問が湧いてきます。
「何社に頼めばいいの?」「金額以外に何を見ればいいの?」「他社の見積もりを見せて値切ってもいいの?」
トルテ先に結論です。社数は3社が目安。そして一番大事なのは「同じ条件で依頼すること」。条件がバラバラだと、金額を並べてもそもそも比較になりません。
そして——相見積もりの目的は「値切ること」ではなく「納得して選ぶこと」です。
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そもそも、なぜ相見積もりが必要なのか
1社だけ見て決めてしまう人は少なくありません。でも、リノベは1社だけだと”高いのか安いのか”が判断できないんです。
理由は3つあります。
- ① 金額の基準が分からない … 定価がある商品と違い、リノベは工事内容も見積もりの作り方も会社ごとに違います
- ② 提案の幅が分からない … 同じ要望を伝えても、出てくるプランは会社によってまるで違います。1社しか見ないと「これが普通」だと思ってしまう
- ③ 相性が分からない … 担当者との相性は、実際に話してみないと絶対に分かりません
たとえばシステムキッチン。同じメーカー・同じ型番でも、依頼する会社によって仕入れの条件が違うため、総額が変わります。「どこに頼むか」は、思っている以上に金額に効きます。


相見積もりの取り方【5STEP】


① 要望を1枚にまとめる
ここが一番大事です。声をかける前に、次の内容を1枚にまとめておきましょう。
- 予算(総額でいくらまで出せるか)
- 物件情報(広さ・築年数・エリア/まだ物件がなければその旨)
- やりたいこと(間取り変更・水回り交換・断熱 など)
- 優先順位(絶対に譲れないもの/諦めてもいいもの)
これがないと、各社がバラバラの前提で見積もりを作ることになり、比較できなくなります。
② 3社に同じ条件で依頼する
まとめた要望を、同じ内容で3社に渡します。ここで内容を変えてしまうと、比較の意味がなくなります。
③ 現地調査に立ち会う
中古マンションのリノベは、現地を見ないと正確な見積もりは出せません。配管の位置、躯体の状態、搬入経路——これらで工事費が変わります。立ち会って、その場で質問できるとベストです。
④ 見積書を受け取る
金額だけでなく、内訳がどこまで細かく書かれているかを見ます(詳しくは後述)。
⑤ 金額+中身+人で比べる
ここが本題。次の章で詳しく説明します。
1社では基準が分からず、5社以上は自分がパンクします。打ち合わせ・現地調査・見積もりの読み込みは、思っている以上に体力を使います。3社なら比較の軸ができて、かつ最後まで丁寧に向き合える——これが現実的なラインです。
金額以外も比べる|3つの軸
「一番安い会社に決めました」——これが一番危ない選び方です。安さの理由が「必要な工事が抜けている」ことだったり、あとから追加費用が出たりします。


軸1:お金
- 総額(税込か税抜か。意外と揃っていないことがあります)
- 内訳がどこまで細かいか
- 諸経費・仮設・処分費が入っているか
- 追加費用が出る条件(どんなときに、いくらくらい)
軸2:中身
- 要望をどこまで汲んでいるか(言ったことをそのまま出すだけの会社もあります)
- 代替案・改善提案の質(「予算的に厳しいので、こちらはどうですか」と言えるか)
- 工期とスケジュール
- 保証・アフターの範囲
軸3:人
- 説明が分かりやすいか
- できないことを「できない」と言うか(これが本当に重要)
- レスポンスの速さ
- 一緒に家をつくれそうか



私が最終的に依頼先を決めたときも、決め手は金額ではありませんでした。「この人たちと一緒に家をつくりたいか」——最後はそこでした。5年住んだ今も、その判断は間違っていなかったと思っています。


見積書のここを見る【落とし穴】
見積書は、「いくらか」より「何が含まれていないか」を読むものです。


| チェック項目 | なぜ危ないか | どうする |
|---|---|---|
| 「一式」表記が多くないか | 内訳が見えないと比較も交渉もできない | 内訳を出してもらう |
| 諸経費・現場管理費の割合 | 会社によって考え方・含まれる範囲が違う | 何が含まれるか聞く |
| 解体・処分・養生の扱い | 「込みだと思っていた」が一番多いトラブル | 別途か込みかを確認 |
| 追加費用が発生する条件 | 中古は解体後に想定外が出ることがある | 予備費の考え方も聞く |
とくに「〇〇工事 一式」という表記。これが多い見積書は、他社と比べようがありません。遠慮せず「内訳を出していただけますか」とお願いしましょう。嫌がる会社なら、その時点で判断材料になります。
中古マンションは、解体してみないと分からない部分があります(配管の劣化、躯体の状態など)。「想定外が出たときどうなるか」を、契約前に必ず確認してください。予備費の考え方は別記事で詳しく解説しています。




やってはいけない相見積もり
相見積もりは当たり前のことなので、遠慮する必要はまったくありません。ただし、やらないほうがいいこともあります。
- 他社の見積書をそのまま見せて値切る … 一時的に金額は下がるかもしれませんが、信頼関係は確実に傷つきます。長い付き合いになる相手です
- 社数を増やしすぎる … 5社、6社と増やすと、比較しきれず自分が疲弊します
- 相見積もりであることを隠す … 隠す必要はありません。伝えたほうが、各社も本気で提案してくれます
- 断りの連絡をしない … 各社それなりの時間をかけて提案しています。決まったら早めに、一言連絡を



値切り交渉より先に、「条件を揃えること」のほうがずっと効果があります。同じ土俵に乗せれば、各社の差が自然に見えてきますから。
まずは「資料請求」から始めるのが現実的
とはいえ、いきなり3社に本格的な見積もりを依頼するのはハードルが高いですよね。
現実的な進め方は、まず無料の資料請求やセミナーから。各社の得意分野・価格帯・雰囲気がつかめるので、「この3社に絞ろう」という判断がしやすくなります。
資料請求も相談も無料なので、動くほど相場観が身につき、結果的に交渉にも強くなります。


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よくある質問
- リノベの相見積もりは何社くらい取るべきですか?
-
3社が目安です。1社だと金額や提案が妥当か判断できず、5社以上になると比較しきれず自分が疲れてしまいます。
- 相見積もりであることは伝えていいですか?
-
伝えて問題ありません。むしろ伝えたほうが、各社も本気で提案してくれます。隠すメリットはありません。
- 一番安い会社を選べばいいですか?
-
おすすめしません。安さの理由が「必要な工事が抜けている」場合があり、あとから追加費用が出ることも。金額・中身・人の3軸で判断してください。
- 見積書の「一式」表記が多いのですが?
-
内訳を出してもらいましょう。内訳が見えないと他社と比較できません。依頼に応じてくれるかどうかも、会社を見極める材料になります。
- 他社の見積書を見せて値引き交渉してもいい?
-
おすすめしません。金額は下がるかもしれませんが、長く付き合う相手との信頼関係が傷つきます。値切るより、条件を揃えて正しく比べるほうが有効です。
- まだ物件が決まっていなくても見積もりは取れますか?
-
概算であれば相談できます。物件探しから対応してくれるワンストップ会社なら、物件選びの段階から一緒に進められます。
まとめ:目的は「値切ること」ではなく「納得して選ぶこと」


- 社数は3社が目安。多すぎると比較しきれず自分が疲れる
- 同じ条件で依頼する。要望を1枚にまとめてから声をかける
- 金額・中身・人の3軸で比べる。安さだけで選ぶと後で苦しくなる
- 「一式」表記は内訳を出してもらう。含まれていない項目こそ要注意
- 他社の見積書を見せて叩かない。値切り交渉より、条件を揃えるのが先
家づくりは、契約してからが長い付き合いです。だからこそ、金額だけでなく「この人たちと一緒に進められるか」を見てほしいと思います。
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