かけてよかったリノベ費用ベスト7|削っていいお金・ダメなお金の見分け方

この記事でわかること
  • お金の掛けどころを決める、たった1つの判断軸
  • 5年住んで確信した、かけてよかった費用ベスト7
  • 予算オーバーしたときに削る順番
  • 絶対に削ってはいけない4つ

こんにちは。中古マンションを買って84㎡をフルスケルトンリノベし、5年暮らしているトルテです。リノベ費用は約1,300万円でした。

リノベの打ち合わせで、必ず一度は予算オーバーします。我が家も例外ではありませんでした。

そのとき突きつけられるのが、「どこを削るか」という問いです。そして本当に難しいのは、削る場所を選ぶことではなく、何を基準に選ぶかが分からないことでした。

トルテ

先に結論です。判断軸は1つだけ。「あとから変えられるかどうか」
変えられないものにお金を寄せて、変えられるものは削る 5年住んで、この基準は間違っていなかったと確信しています。


目次

判断軸は「あとから変えられるか」だけでいい

リノベの費用を「高い/安い」で考えると、必ず迷います。値段と満足度は一致しないからです。

代わりに、すべての項目を2つに仕分けしてみてください。

工事でしかできないもの(=お金を寄せる)

間取り・動線、給排水管の位置、壁の下地と補強、コンセントの位置、断熱、躯体現し、床材。

これらに共通するのは、あとから直そうとすると解体からやり直しになるということです。住み始めてから「やっぱりここに棚を付けたい」と思っても、下地がなければ打てない。「ここにコンセントが欲しい」と思っても、配線がなければ壁を壊すしかない。

住んでから変えられるもの(=削っていい)

照明器具、カーテン、家具、家電、壁紙、設備の入れ替え。

こちらは時間をかけて育てればいいものです。お金が貯まってから買い足せるし、生活しながら「本当に必要か」を判断できる。

よくある逆パターン

打ち合わせで盛り上がるのは、いつも見えるものです。照明、タイル、家具。楽しいので当然なのですが——

見えるところにお金をかけて、下地やコンセントを削るこれが一番もったいない配分です。見えないインフラを先に固めて、見えるものは住みながら育てる。この順番を守ってください。


かけてよかった費用ベスト7

その軸で5年間を振り返って、お金を寄せて正解だった順に並べます。

1位:間取り・回遊動線

設備でも内装でもなく、間取りそのものが一番でした。

我が家は8の字の回遊動線にしています。玄関からリビングへまっすぐ抜ける通路と、水まわり・ウォークインクローゼットを回る通路の2本。これでデッドスペースが激減し、84㎡という広さの使用率が劇的に上がりました

しかも来客時は、普段使いの通路側に荷物を置いておけば自然に目隠しになる。面積を増やさずに、使える面積が増えたという感覚です。

2位:下地・配線・コンセント計画

見えないのに、一番効きます。

壁を閉じたら二度と触れない場所です。ここに手を抜くと、住んでからやりたいことが全部できなくなる。テレビを壁掛けにする、棚を付ける、カップボードを固定する——全部が下地の有無で決まります

トルテ

正直に言うと、打ち合わせ中は一番テンションが上がらない項目です。図面に数字を書き込むだけの地味な作業なので。
でも5年住んだ今、ここを丁寧にやってよかったと一番思っています。

3位:床材(無垢フローリング)

床は家の中でいちばん面積が大きい仕上げ材です。つまり、満足度への影響も最大。

我が家はアカシアの無垢を入れました。5年経って傷はそれなりにありますが、後悔はゼロです。そして床材は「あとから張り替える」ことが実質的に難しい(家具を全部出す必要がある)ので、最初に決め切るべき項目でもあります。

4位:収納の「仕組み」

可動棚、パントリー、室内干しのハンガーパイプ。

ここが面白いところで、この3つはどれも安いんです。にもかかわらず、5年間ずっと効いている。理由は用途を変えられるから。我が家では可動棚の最下段が、いつのまにか子どもの机になっていました。

「高い収納家具」ではなく「安い収納の仕組み」にお金を使うこれは強くおすすめします。

5位:毎日触る水まわりだけ、1点豪華に

設備を全部グレードアップすると、当然ながら予算が持ちません。だから触る回数で決める

我が家が奮発したのは、タッチレス水栓トリプルワイドIHです。どちらも1日に何十回も触る場所。ここは払った価値が完全にありました。

逆に、毎日は触らない場所(トイレの機能、洗面の細かい仕様など)は標準で十分でした。

6位:躯体現し+白塗装

天井のコンクリートをむき出しにして白く塗る仕上げです。これで天井が高くなります

そして高さは、工事でしか手に入りません家具や照明では絶対に買えない。「あとから変えられないもの」の典型なので、迷ったならやる価値があります。

7位:設計・デザイン費そのもの

意外に思われるかもしれませんが、設計費は削るところではないと思っています。

設計費とは、「そもそも何を作るか」を決めてもらう費用です。1位に挙げた間取りも、2位の下地計画も、全部ここから生まれている。ここを値切ると、上位6つの質が丸ごと下がります

上位3つに共通していること

1位(間取り)、2位(下地・配線)、3位(床)——全部「あとから変えられないもの」でした。

並べてから気づいたのですが、これは偶然ではないと思います。判断軸が正しかったことの裏付けだと受け取っています。


予算オーバーしたら、この順番で削る

とはいえ、現実には予算は足りません。我が家も見積もり直前でオーバーしました。

そこで大事なのが、削る順番を先に決めておくことです。

STEP1:家具・照明器具・カーテン

まずここから外します。あとで買い足せるので、痛みが一番小さい。

「引っ越し時に全部揃っていないと不安」と思うかもしれませんが、実際は住んでから買ったほうが失敗しません。部屋の明るさも、必要な収納量も、住んでみないと分からないからです。

STEP2:造作をDIYに置き換える

我が家はここで大きく圧縮しました。造作ローテーブルをあきらめて自作し、約80万円の節約になっています。

大変でしたが、これは賃貸では絶対にできない体験でもありました。

STEP3:設備のグレードを1段下げる

我が家はキッチンをパナソニックのLクラスからラクシーナへ変更しました。御影ブラックの天板は諦めています。

ただし譲れない1機能だけは死守する。我が家の場合はトリプルワイドIHでした。「全部を1段下げて、1つだけ残す」という考え方です。

STEP4:施工範囲そのものを絞る

最後の手段が、「今回はこの部屋をやらない」と決めることです。

工事は分けられます。予算が厳しいなら、水まわりと主要部だけ先にやって、残りを数年後に回すという選択肢もある。中途半端に全部を薄くやるより、範囲を絞って濃くやるほうが満足度は高いです。

【STOP】ここだけは削らない

下地・配線・断熱・間取り。

この4つを削ると、直すのに解体からやり直しになります。予算調整でここに手が伸びたら、一度立ち止まってください。

トルテ

順番を先に決めておくと、見積もり調整の場で迷いません。担当者から「どこか削れますか?」と聞かれたときに、すぐ答えられる。
これ、地味ですが打ち合わせのストレスがかなり減ります。


そもそも「予算配分がうまい会社」を選ぶという手もある

ここまで判断軸の話をしてきましたが、この配分を一緒に考えてくれるかどうかは、会社によってかなり差があります

我が家が依頼した会社は定額プラン制で、「コスト的に無理なものは無理」とはっきり言ってくれました結果として、予算内にきちんと着地しています。

逆に、要望をすべて図面に反映してから最後に金額を出す会社だと、予算オーバーの幅が大きくなりやすい。どちらが良い悪いではなく、進め方の違いです。


よくある質問

予算配分の目安(○割が内装、○割が設備)はありますか?

物件の状態と工事範囲で大きく変わるので、割合を先に決めるのはおすすめしません。我が家の実際の内訳は費用の記事に載せていますが、それはあくまで一例です。割合より「変えられないものを先に押さえる」順番のほうが再現性があります

設備は最新のものを入れたほうが得ですか?

設備は10〜15年で交換のタイミングが来ます。つまり「あとから変えられるもの」です。最新を追うより、交換しやすい状態にしておくほうが長期的には効きます。

断熱にお金をかける価値はありますか?

あとから手を入れるのが最も難しい項目のひとつなので、優先度は高いと考えています。ただし効果は物件の条件(方角・階数・既存の状態)で変わるので、現地を見た担当者に相談してください。我が家は住んでから内窓や断熱テープで補っています。

予備費はどれくらい見ておけばいいですか?

スケルトンリノベは解体して初めて分かる不具合があります。総額の10〜20%を予備費として見ておくと安心です。詳しくは諸費用の記事にまとめました。

DIYはどこまでやっていいですか?

家具や置き型のものは自由ですが、電気工事・給排水・構造に関わる部分は資格や許可が必要です。DIYで削るなら「置くもの・作るもの」に限定するのが安全です。

まとめ:お金は「見えるところ」ではなく「戻せないところ」から使う

  • 判断軸は「あとから変えられるか」。変えられないものに、先にお金を寄せる
  • 1〜3位は間取り・下地・床。どれも工事でしか手に入らないもの
  • 収納の「仕組み」は安くて一生効く。可動棚・パントリー・室内干しパイプ
  • 毎日触る所だけ1点豪華にする。全部を上げない。触る回数で決める
  • 削る順番を先に決めておく。家具・照明 → DIY → グレード → 範囲

リノベの予算は、ほぼ必ず足りません。だからこそ「何を諦めるか」を先に決めておくことが、結果的に満足度を守ります。

そして——この配分は、1人で考えても答えが出にくい部分でもあります。物件の状態によって「削っていいもの」が変わるからです。

まずは複数社の無料資料請求から始めて、それぞれがどんな予算の立て方をする会社なのかを比べてみてください。金額そのものより、予算の考え方が自分と合うかそこが長い工事期間を乗り切る鍵になります。


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