- リノベ費用を削るときの正しい「順番」(上から削れば後悔しない)
- 削っていい費用と、絶対に削ってはいけない費用の見分け方
- 我が家が実際に約80万円を削った具体的な方法
- 予算オーバーそのものを防ぐ、たったひとつのコツ
リノベの見積を見て、予算をオーバーしていた。
大丈夫です。予算オーバーは、ほぼ全員が通る道です。理想を詰め込めば、最初の見積が予算を超えるのはむしろ普通のことだと考えてください。
私たち夫婦も、84㎡の中古マンションをフルスケルトンでリノベした際、当然のように予算をオーバーしました。そこから調整して、約80万円を削って予算内に収めています。しかも、住み心地はほとんど犠牲にしていません。
トルテ大事なのは「やみくもに安いものを選ぶ」ことではありません。削っていい場所から順番に削ること。順番さえ間違えなければ、満足度を落とさずに予算に収められます。
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結論:削るには「正しい順番」がある
先に結論です。費用を削るときは、次の順番で考えてください。


- まず削る:あとで自分で足せるもの(DIY・後付け家具・後付け照明・カーテン)
- 次に削る:グレードを下げても機能は同じもの(設備の上位グレード→標準)
- 慎重に:減らすと住み心地に響くもの(収納量・コンセント・断熱)
- 削らない:後から絶対に変えられないもの(配管・電気の位置・間取り・下地)
この順番の背景にある判断軸は、たったひとつです。
「あとで自分で変えられるか、変えられないか」
変えられるものは後回しにできるので、今削っても取り返しがつきます。変えられないものは、今ケチると一生付き合うことになります。だから変えられないものにこそ、お金をかけるべきなのです。
削っていい費用・削ってはダメな費用
もう少し具体的に見ていきます。


削ってもいい費用
① 造作家具 → DIYや既製品に変更
造作は美しいですが、費用がかさみます。あとから自分で作る・買うことができるので、予算調整の筆頭候補です。(我が家はここで大きく削りました。後述します)
② 設備の上位グレード → 標準グレード
キッチンや浴室のグレードは、金額に直結します。最上位から標準に落としても、日常の機能はほとんど変わらないことが多いです。
③ 後付けできる照明・カーテン
ダクトレールにしておけば照明はあとから足せます。カーテンも入居後にゆっくり選べます。初期見積から外して問題ありません。
④ 装飾的なアクセントの「面積」
アクセント壁紙やタイルは、使う面積を絞れば見せ場を残したままコストを下げられます。ゼロにするのではなく、面積で調整するのがコツです。
削ってはいけない費用
- 配管・給排水の位置
- 電気配線・コンセントの位置
- 間取り・壁の位置
- 壁内の下地・補強
- 断熱・防水など、見えなくなる部分
これらに共通するのは、「工事のときにしか手を出せない」ということです。
たとえばコンセント。入居後に1か所増やそうとすると、壁を開けて配線を通す工事になり、費用も手間も桁違いです。壁内の下地も同じで、あとから壁を作り直さなければ入れられません。
見えなくなる部分ほど、あとで泣きます。「今しかできないこと」に予算を残す——これが鉄則です。




我が家が実際に約80万円を削った方法
ここからは実例です。私たちが予算オーバーをどう調整したか、正直に書きます。


① キッチン:希望のLクラス → 標準のラクシーナへ
当初はパナソニックの上位グレード「Lクラス」を希望していました。でも、ここで予算がかなり圧迫されていました。
そこで標準グレードの「ラクシーナ」に変更。ただし、トリプルワイドIHと自動水栓ナビッシュ(Lixil)だけは死守しました。
結果、大満足です。使い勝手はまったく不足がありません。むしろ「上位グレードでなくてもここまで快適なら十分だった」というのが5年住んだ実感です。譲れない機能(IH、ナビッシュ)だけ守り、それ以外のグレードを落とす——この割り切りが効きました。
② 造作家具の一部 → DIYに変更
もうひとつが、造作家具です。一部をあきらめて、自分たちでDIYすることにしました。
これで約80万円の節約になりました。そして予想外の副産物として、DIYそのものが楽しかったのです。賃貸ではできない、持ち家ならではの楽しみを手に入れました。可動棚も、住みながら自分で増設しています。



削減は「我慢」だと思っていました。でも実際にやってみると、DIYは我慢どころか趣味になりました。削ることで、むしろ得たものもあったんです。








定額プラン制だと、予算オーバーが起きにくい
ここは会社選びの話にもつながります。
私たちが依頼したのは定額プラン制の会社でした。これは「予算の上限が最初に決まっている」ということなので、構造的に予算オーバーが起きにくい仕組みです。
もちろん、追加したいものが出れば費用は動きます。ただ、ベースが定額で見えているぶん、「今どのくらい超えているか」が常に把握できました。これは精神的にとても楽でした。
都度見積のスタイルが悪いわけではありません。大事なのは、どちらの方式でも「今いくらか」が常に見えていることです。見積の透明性は、会社選びの段階でチェックできます。


そもそも予算オーバーを防ぐには
削り方の話をしてきましたが、いちばんの対策は「最初に無理のない予算を決めておく」ことです。
予算オーバーが苦しくなるのは、ギリギリの予算を組んでいるときです。最初から予備費(総額の1〜2割)を見込んでおけば、多少のオーバーは想定内として吸収できます。
我が家の費用の全体像(総額の考え方・内訳・㎡単価)は、別記事で詳しくまとめています。予算を組む前に、リアルな内訳を見ておくと計画が立てやすくなります。


よくある質問
- 見積が予算を200万円オーバーしています。削れますか?
-
削り方次第です。造作→DIY、設備のグレードダウン、後付け項目の除外を組み合わせれば、住み心地を大きく損なわずに数十万〜百万円単位の調整は可能です。ただし配管・電気・間取り・下地には手を付けないでください。
- いちばん削って効果が大きいのはどこですか?
-
造作家具と設備のグレードです。我が家は造作の一部をDIYに変えるだけで約80万円削れました。
- キッチンのグレードを下げても後悔しませんか?
-
譲れない機能(我が家はIHと自動水栓)を1点だけ守れば、標準グレードでも十分満足できます。5年住んだ今も後悔していません。
- コンセントや収納を削って予算を合わせてもいい?
-
おすすめしません。どちらも後から足すと高くつくか、そもそも足せません。減らすなら住み心地への影響を慎重に検討してください。
- 予算オーバーは恥ずかしいことですか?
-
まったく普通のことです。理想を詰めれば最初の見積は予算を超えます。そこから優先順位をつけて調整するのが、リノベの正しいプロセスです。
まとめ


- 予算オーバーはほぼ全員が通る道。慌てて総額を削らず、順番で考える
- まず「自分で足せるもの」から削る(DIY・後付け照明・カーテン)
- 設備はグレードを下げる余地が大きい(機能が同じなら標準で十分)
- 配管・電気・間取り・下地は絶対に削らない(後から変えられない)
- 定額プラン制なら予算管理が楽
削るときの判断軸は、ずっと同じです。「あとで自分で変えられるか」。変えられるものを後回しにし、変えられないものにお金を残す。これだけで、予算に収めながら後悔を避けられます。
そして最大の予防策は、最初に無理のない予算を組むこと。予備費を見込んだリアルな計画を立てるために、我が家の費用の内訳もぜひ参考にしてください。
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