住宅ローンの金利は変動と固定どっち?|損得ではなく「耐えられるか」で決めた話

この記事でわかること」
  • 変動と固定、そもそも何が違うのか
  • 決める前に外したい3つの誤解
  • 自分に合うほうを選ぶための4つの判断軸
  • 中古+リノベでローンを組んだ我が家の決め方

こんにちは。中古マンションを買って84㎡をフルスケルトンリノベし、5年暮らしているトルテです。

住宅ローンを組むとき、避けて通れないのが「変動か固定か」という選択です。私たちも本当に悩みました。ネットを調べても「変動がおすすめ」「いや固定が安心」と真逆のことが書いてあって、余計に分からなくなる。

トルテ

先に、いちばん大事なことを書きます。
どちらが得かは、誰にも分かりません。 将来の金利が予測できない以上、答え合わせができるのは何十年も先だからです。
だから決めるべきは「どちらが得か」ではなく——どちらのリスクなら、自分が引き受けられるか」です。

はじめにお断り

私はファイナンシャルプランナーでも金融の専門家でもありません。中古マンションを買ってリノベし、実際にローンを組んだ一個人です。

この記事は判断の考え方を整理したもので、特定の金利タイプを勧めるものではありません。金利の水準・条件・ルールは金融機関ごとに違い、時期によっても変わります。最終的な判断は、必ず最新の条件をご自身で確認したうえで行ってください。

この記事はアフィリエイト広告を含みます。


目次

そもそも変動と固定は何が違うのか

変動金利

市場の金利に応じて、返済期間の途中で金利が見直されるタイプです。

金利が下がれば返済負担は軽くなりますし、上がれば重くなります。上下どちらにも動く可能性があるというのが本質で、「必ず上がる」わけでも「ずっと低いまま」でもありません。

なお、金利の見直し方や返済額への反映のルール(見直しの周期、返済額が変わるタイミングなど)は金融機関や商品によって異なりますここは必ず個別に確認してください。

固定金利

借りたときの金利が、返済が終わるまで変わらないタイプです(全期間固定の場合)。

返済額が最初から最後まで確定するので、家計の見通しが立てやすいのが最大の特長です。

借入時点の金利は「変動 < 固定」が一般的

一般に、借入時点で比べると変動のほうが低い金利になることが多いとされています。

ただしこれは当然で、変動は「将来上がるかもしれないリスク」を借り手が引き受けているからです。その代わりに低い金利が提示されている、という関係になります。

二択ではありません

実は「変動か固定か」の間にも選択肢があります。

  • 期間固定(当初10年固定など)…一定期間だけ固定し、その後に見直す
  • ミックス…借入を分けて、一部を変動・一部を固定にする

二択で悩みすぎて疲れてしまう前に、この2つも候補に入れてみてください。取り扱いは金融機関によって異なります。


決める前に外したい、3つの誤解

誤解①「変動のほうが安いから変動」

安いのは「いまの」金利です。

住宅ローンの返済は何十年も続きます。いま安いかどうかで数十年の選択を決めるのは、比べる対象がずれています

誤解②「固定にすれば絶対に安心」

固定は当初の返済額が高くなるのが一般的です。

毎月の負担が重すぎて家計が回らないなら、それも立派なリスクです。「金利が上がらない安心」と引き換えに、「毎月きつい」という別のリスクを負うことになります。

誤解③「専門家なら正解を知っている」

知りません。将来の金利を正確に予測できる人は存在しないからです。

専門家に相談する価値は「予測を教えてもらうこと」ではなく、「自分の家計だと、どこまでのブレなら耐えられるか」を一緒に整理してもらうことにあります。ここは私も実際に相談してみて、はっきり感じた部分でした。

トルテ

私たちも最初は「どっちが得なんだろう」ばかり考えていました。
でも途中で気づいたんです。それは答えの出ない問いだ、と。問いを「うちの家計は、どこまで耐えられるか」に変えた瞬間、話が前に進みました。


自分に合うのはどっち?4つの判断軸

① 返済比率に余裕があるか

毎月の返済が家計を圧迫していないか

余裕が薄い状態でギリギリの返済を組むと、金利が動いたときに逃げ場がありません逆に余裕があるほど、多少の変動を吸収できます。

② 繰上返済にまわせる資金があるか

残高を早く減らせる人ほど、金利変動の影響を受ける期間が短くなります。

「余裕資金があるから変動でいい」と考えるか、「その資金は教育費に取っておきたいから固定で確定させたい」と考えるか。ここは家族の方針次第です。

③ 借入期間はどれくらい長いか

期間が長いほど、金利が動く可能性のある時間も長くなります

同じ変動でも、残り10年と残り35年ではリスクの大きさがまったく違います。

④ 上がったとき、家計が耐えられるか【最重要】

これが一番大事です。

「もし返済額が今より増えたら、生活は回るか」を実際に数字で計算してみてください金融機関やシミュレーションツールで、金利を変えた場合の返済額を出せます。

ストレステストのやり方

やることはシンプルです。

  1. いまの条件で毎月の返済額を出す
  2. 金利を何段階か上げた場合の返済額も出す
  3. その差額を、毎月の家計から本当に出せるかを確認する

「無理なく出せる」なら変動の余地がありますし、「これは厳しい」なら固定を検討する理由になります。
数字で確かめると、答えは自然に絞られてきます。


我が家がどう決めたか

ここからは体験です。金額や条件は非公開にしていますが、考え方の部分は参考になると思います。

順番を逆にしなかった

私たちが最初にやったのは、金利タイプを選ぶことではありませんでした。

「毎月いくらなら無理なく返せるか」を先に決めたんです。そのうえで、その返済額に収まる借入額を逆算しました。

トルテ

「借りられる額」と「返せる額」は違います。
銀行が貸してくれる金額は、たいてい自分たちが思うより大きいです。そこに合わせてしまうと、金利タイプ以前の問題として家計が苦しくなります。

FPに無料で相談した

我が家は、依頼したリノベ会社(ゼロリノベ)からファイナンシャルプランナーを無料で紹介してもらい、資金計画を一緒に整理しました。

そこで扱ったのは「変動と固定、どっちが得ですか」という質問ではありません。教育費や老後の支出も含めて、生涯の収支のなかで住宅費がどれくらいを占めるかという話でした。

この順番だったから、金利タイプの判断もしやすくなったと思っています。

夫婦でペアローンを組んだ

我が家は夫婦それぞれがローンを組む「ペアローン」を選びました(借入条件は非公開とさせてください)。

ペアローンには団体信用生命保険の考え方や、片方が働けなくなったときの扱いなど、単独で組む場合とは違う論点があります。金利タイプと合わせて検討すべき項目なので、該当する方は金融機関に確認してみてください。

我が家の選択をそのまま真似しないでください

年収・家族構成・年齢・貯蓄額・今後のライフプラン——前提が違えば、合う答えは変わります

我が家の判断が正しかったかどうかも、答えが出るのは何十年も先です。参考にしていただきたいのは結論ではなく、「返せる額を先に決める」という順番のほうです。


決める前に、条件を複数比べてください

最後に実務的な話を。

金利タイプを決める前に、そもそも「どの金融機関で借りるか」で条件は大きく変わります。

同じ変動金利でも、金融機関によって金利水準も、金利見直しのルールも、団信の内容も、手数料も違います。1行だけ見て決めるのは、比較しないまま買い物をするのと同じです。

とはいえ、何行も個別に問い合わせるのは相当な手間です。複数の条件をまとめて比較できるサービスを使うと、現実的な時間で全体像がつかめます。

トルテ

比較サービスを使うと、「変動と固定でどれくらい返済額が違うか」を自分の条件で見られます
一般論を読んでいるうちは決まらなかったことが、自分の数字を見た瞬間に決まる——これ、けっこう起こります。


よくある質問

結局、変動と固定どちらが多いのですか?

各種調査では変動を選ぶ人のほうが多い傾向が示されることが多いですが、割合は調査時期によって変わります。そして多数派が自分に合うとは限りません。判断軸④(上がったとき耐えられるか)で確認してください。

途中で変動から固定に変えられますか?

金融機関によっては可能ですが、条件や手数料は商品ごとに違います。また、変えたいと思ったときには既に金利が上がっている可能性もあります。「いざとなったら変えればいい」を前提にしすぎないほうが安全です。

リノベ費用も含めて借りる場合、金利タイプの考え方は変わりますか?

考え方自体は変わりません。ただし借入額が大きくなるぶん、金利変動の影響額も大きくなります。リノベ一体型ローンの仕組みは別記事にまとめました。

ペアローンだと、2人とも同じ金利タイプにする必要がありますか?

商品によります。分けられる場合もあるので、金融機関に確認してください。分けることでリスクを分散する考え方もあります。

金利が上がりそうというニュースを見ると不安です。

その不安が強いなら、それ自体が判断材料です。金利の動きを気にし続けるストレスも生活の質に関わります。「気にせず眠れるほう」を選ぶというのは、決して非合理な基準ではありません。


まとめ:金利タイプは「予測」ではなく「自分の家計」で決まる

  • どちらが得かは誰にも分からない。将来の金利は予測できない
  • 比べるのは金利差ではなくリスク。自分が引き受けられるほうを選ぶ
  • 「上がったら」を数字で試算する。これをやると答えが絞られる
  • ミックス・期間固定という選択肢も。二択で悩みすぎない
  • 金利より先に「返せる額」を決める。借りられる額ではなく返せる額から

住宅ローンは、人生でいちばん長く付き合う契約かもしれません。それを「いまの金利がちょっと低いから」だけで決めるのは、もったいないと思います。

大事なのは、自分の家計を数字で見ることそれをやったうえで選んだなら、どちらを選んでも後悔しにくいはずです。少なくとも我が家は、そう考えて決めました。


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